WSL(Linux環境)で動作する自律型AIエージェントOpenClaw。 Linuxならではのコマンド操作や開発ツールの扱いやすさは抜群ですが、運用しているとふとこう思う瞬間があります。
「WSLからWindows側のアプリを起動したり、PowerShellのコマンドを実行させたりできたらもっと便利なのに…!」
実は、WSL上からWindowsの powershell.exe は簡単に呼出すことができます。 今回は、OpenClawにPowerShellの絶対パスを認識させ、tools.md(ツール定義ファイル)に記憶させることで、AIがいつでもWindows操作を実行できるようにする手順を詳しく解説します!
全体の流れ
やることは至ってシンプルです。
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WSLからWindows版PowerShellが叩けるかパスを確認
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OpenClawとのチャットで「PowerShellのパス」と「用途」を教える
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OpenClaw自身に
tools.mdへ設定を記録してもらう -
実際にAIにWindows側コマンドを実行させてテスト
STEP 1:WSL側からPowerShellのパスを確認する
WSLでは、WindowsのCドライブが /mnt/c/ にマウントされています。 標準のWindows PowerShellであれば、以下のパスでWSL内からアクセス可能です。
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標準PowerShell (v5.1):
/mnt/c/Windows/System32/WindowsPowerShell/v1.0/powershell.exe -
PowerShell 7 (pwsh):
/mnt/c/Program Files/PowerShell/7/pwsh.exe(※インストールしている場合)
まずはWSLのターミナルで以下のコマンドを実行し、正常にWindowsのPowerShellが呼び出せるかテストしてみましょう。
Bash
/mnt/c/Windows/System32/WindowsPowerShell/v1.0/powershell.exe -Command "Get-Date"
これでWindows側の現在日時が返ってくれば準備OKです!
STEP 2:OpenClawに指示を出して tools.md を更新させる
OpenClawは自身が利用できるツールやコマンドの定義をプロジェクト内の tools.md(またはワークスペース内のマニュアルファイル)で管理しています。
プロンプト(チャット欄)で以下のようにOpenClawへ直接指示を出します。
🤖 投げかけるプロンプト例
プロンプト: WSL環境からホスト(Windows)のPowerShellを実行できるようにしたいです。 PowerShellの実行ファイルパスは以下になります。
/mnt/c/Windows/System32/WindowsPowerShell/v1.0/powershell.exeこのパスを使って、Windows側のコマンドやスクリプトを実行する手段を
tools.mdに追加・記録してください。今後Windows側の操作が必要になったら、この定義に従ってPowerShellを呼び出してください。
指示を受けたOpenClawは、自ら tools.md を開いて(なければ作成して)以下のような定義を自動的に追記してくれます。
📝 自動生成される tools.md のイメージ
Markdown
## Windows PowerShell (Host OS Execution)
WSL環境からホストWindowsの操作を行う場合は、以下のフルパスを使用して `powershell.exe` を実行する。
- **Path:** `/mnt/c/Windows/System32/WindowsPowerShell/v1.0/powershell.exe`
- **Usage Example:**
`/mnt/c/Windows/System32/WindowsPowerShell/v1.0/powershell.exe -Command "<Command>"`
STEP 3:動作テスト(AIにWindowsを操作させてみる)
tools.md に書き込みが終わったら、実際にAIへ依頼してみましょう。
プロンプト: 先ほど記録したPowerShellを使って、Windowsのメモ帳(notepad.exe)を起動してみて。
OpenClawが tools.md を参照し、以下のようなコマンドをバックグラウンドで実行してくれます。
Bash
/mnt/c/Windows/System32/WindowsPowerShell/v1.0/powershell.exe -Command "Start-Process notepad.exe"
Windows側でメモ帳が立ち上がれば連携成功です!
💡 この構成のメリットと運用のコツ
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AIの文脈(コンテキスト)に永久保持される 単にチャットで「PowerShellの場所は〇〇だよ」と教えるだけだと、セッションが切れた際に忘れてしまいます。
tools.mdに保存させることで、次回以降のセッションでもAIが自動で参照・活用してくれるようになります。 -
LinuxとWindowsの「いいとこ取り」ができる 重たい処理やファイル操作はWSL(Linux)内のコマンドで高速に行い、通知ポップアップや特定アプリの起動、Windows設定の参照だけをPowerShell経由で行わせるといった高度なAIエージェント運用が可能になります。
⚠️ セキュリティに関する注意点
AIにホストOS(Windows)のPowerShell実行権限を与えることになるため、OpenClawが意図しないWindowsファイルの変更や削除を行わないよう、「実行前に必ず人間に確認を取る」といった運用ルールをプロンプトやルールファイル(AGENTS.md や SYSTEM.md)にも記載しておくことをおすすめします。
まとめ
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WSLの
/mnt/c/...パスを使えばWindowsのPowerShellがそのまま叩ける -
場所と使い方をOpenClawに教え、
tools.mdに自力で記録させる -
セッションを跨いでもいつでもWindows連携コマンドを呼び出せるようになる!
WSL×OpenClawの組み合わせが一気に強力になりますので、ぜひお試しください!

