JP1/AJSの運用管理や月次の処理時間集計などで大活躍するツール「JP1/AJS3 – Print Option(プリントオプション)」。
このツールで出力した定義・実績情報ファイル(.aoiファイル)は、実は中身がただのテキストデータなので、テキストエディタの強力な検索機能(Grep)を使うことで、大量のファイルから特定のデータを一瞬で引っこ抜くことができます。
今回は、複数あるaoiファイルの中から「特定の『ルートジョブネット』の終了時間(または開始時間)だけをピンポイントでGrep検索する手順」を分かりやすく解説します!
1. 結論:サクラエディタのGrep検索が最強
aoiファイルには、指定したルートジョブネットだけでなく、その配下にある膨大なサブジョブネットや末端のジョブ(要素)の情報まで、すべてがフラットに出力されています。
そのため、普通にジョブネット名だけで検索すると、配下のジョブがヒットしすぎてしまい、肝心の「ルートジョブネット全体の終了時間」を見失ってしまいます。
そこで、サクラエディタの「Grep検索」を使い、ファイルパスとユニット名の条件を組み合わせてスマートに炙り出しましょう。
2. 実践!ルートジョブネットを狙い撃ちするGrep条件
サクラエディタを開き、Ctrl + G(または「メニュー」➔「検索」➔「Grep」)でGrep検索ウィンドウを開きます。
入力欄には、以下の条件を設定します。
🛠️ Grep設定パラメーター
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条件(検索キーワード): “`text J=/PATH/TO/ROOT_JOBNET,j=ROOT_JOBNET
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ファイル: “`text *aoi
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フォルダ: aoiファイルが保存されているフォルダのパスを指定します。
💡 キーワードの解説:なぜこの書き方なの?
aoiファイルの内部では、ジョブネットの階層やユニット名が以下のような独自のフォーマットで記録されています。
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J=➔ そのユニットが所属している「親の階層パス」(※ただし、先頭の_AJSROOT1などのスケジューラーサービス名は省略されたパスになります)。 -
j=➔ そのユニット自体の「ユニット名」。
この2つをカンマで繋いで J=親パス,j=自分の名前 と指定することで、「配下のジョブ」をすべて除外し、「指定したルートジョブネットそのものの行」だけをピンポイントでヒットさせることができます。
3. 検索結果から「終了時間」を読み解くコツ
Grepを実行すると、条件にマッチした行が一覧でズラッと出力されます。 ヒットした行の記述の中から、以下のアルファベットを見つけてください。
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s=YYYY/MM/DD HH:MM:SS➔ 開始時間(Start) -
e=YYYY/MM/DD HH:MM:SS➔ 終了時間(End)
📝 出力イメージ
C:\ajs_report\job_summary_202606.aoi(120): J=/GroupA/Net1,j=ROOT_JOBNET, ... s=2026/06/09 23:00:00,e=2026/06/10 01:15:30, ...
上記のようにヒットした行の e=〇〇 の部分を見れば、「あ、この日のルートジョブネットは深夜1時15分30秒に終わったんだな」ということが一目で特定できます。
毎日・毎月のaoiファイルを1つのフォルダに溜めておけば、このGrep一発で過去の日別・月別の終了時間を一覧でサクッと並べて確認・比較できるため、処理遅延の調査や傾向分析にめちゃくちゃ便利です。
まとめ
JP1/AJS3 – Print Optionの画面を毎回ポチポチ開いて確認しなくても、出力済みのファイルをテキストとして扱えば、一瞬で欲しいデータにアクセスできます。
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aoiファイルはテキスト形式なのでGrepが可能!
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ルートジョブネットだけを狙うなら
J=親パス,j=ユニット名で検索! -
開始時間は
s=、終了時間はe=をチェック!
簡単かつ強力なテクニックですので、定例のシステム報告書作成や、バッチ処理のボトルネック調査などにぜひ役立ててくださいね!
