Gemini 3.5 Flash と Gemini 2.5 Flash のAPI利用料金(コスト)を分かりやすく比較します。
結論から言うと、3.5 Flash は 2.5 Flash に比べて入力(Input)が約6.6倍、出力(Output)が10倍の価格設定になっています。ただし、上位モデルの「Pro」系列に比べればどちらも破格の安さです。
具体的な料金テーブルと、OpenClawなどのエージェント運用で知っておくべき「コストの罠」を解説します。
1. 基本料金の比較(100万トークンあたり)
Google AI Studio の有料プラン(Paid Tier)における、100万トークン(目安:日本語で約70万〜100万文字)あたりの料金比較です。
| モデル名 | 入力(リクエスト/プロンプト) | 出力(AIからの返答) | 特徴 |
| Gemini 2.5 Flash | $0.075 (約11.6円) | $0.30 (約46.5円) | 圧倒的な爆安。 大量のデータ処理向け。 |
| Gemini 3.5 Flash | $0.50 (約77.5円) | $3.00 (約465円) | 性能アップに伴い値上がり。 |
(※1ドル=155円換算。小数点以下四捨五入)
どのくらいの差になる?(具体例)
OpenClawのエージェントが1回のタスクで「合計10万トークン分(過去ログや検索結果含む)の指示を出し、1万トークンの返答(コードやレポート)を受け取った」場合の1回あたりのコスト:
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Gemini 2.5 Flash: 約1.5円
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Gemini 3.5 Flash: 約12.4円
2. コンテキスト長による「価格の跳ね上がり」に注意(128kの壁)
Geminiシリーズには「1回のリクエストが128,000トークン(約10万文字以上)を超えると、そこから先のトークン単価が2倍になる」という共通の料金仕様があります。
| モデル名 | 128k文字以下の単価 | 128k文字を超えた分の単価 |
| Gemini 2.5 Flash | 入力: $0.075 / 出力: $0.30 | 入力: $0.15 / 出力: $0.60 (2倍) |
| Gemini 3.5 Flash | 入力: $0.50 / 出力: $3.00 | 入力: $1.00 / 出力: $6.00 (2倍) |
OpenClawでWebスクレイピングをさせたり、ブラウザのスクリーンショット画像を何枚もエージェントに読み込ませてタスクが長引くと、あっという間に128kトークンを超えます。
特に 3.5 Flash で128kを超えると、出力単価が100万トークンあたり $6.00(約930円) になるため、2.5 Flash との価格差はさらに広がります。
3. コストパフォーマンスの視点:どちらを選ぶべき?
料金にこれだけの差があるため、OpenClawの運用では「全タスクを 3.5 で固定する」のはお財布にとって少し危険です。以下の基準で使い分けるのが最もスマートです。
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Gemini 2.5 Flash が向いているケース(コスト最優先)
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定期的な自動データ収集(Webスクレイピング)
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単純なクリックやフォーム入力の自動化
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テスト段階で、OpenClawのエージェントが正しく動くか何度もループを回すとき
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Gemini 3.5 Flash が向いているケース(投資価値あり)
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複雑なエラーログを解析してサーバー設定を自動修復させるとき
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自律的に高度なプログラミング(コード生成・修正)を行わせるとき
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2.5 Flash だと指示を忘れて無限ループ(ドブ捨て課金)になってしまうとき
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💡 結論
「3.5 は賢いけれど 2.5 より約7〜10倍高い」という認識を持っておくと安全です。「3.5 をメインにし、エラーが出たら 2.5 にフォールバックする」 設定にしておけば、通常時は3.5の賢さを享受しつつ、無駄な連打フェーズでのコスト爆発を抑えることができるため、コストの面から見てもあのフォールバック体制は「最強」と言えます。
