JP1/AJS3でジョブネットを定義した際、「実行登録(スケジューラー登録)をする前に、カレンダーやスケジュールの設定通りに何日に実行されるかを確認したい」という場面はよくあります。
今回は、実行登録前のジョブネットのスケジュールを表示できる対応バージョンと、上位バージョンのViewを使っているのにメニューが「グレーアウト」してしまう原因について解説します。
未登録ユニットの実行スケジュール表示機能とは?
通常、JP1/AJS3ではジョブネットを「実行登録」して初めてスケジュールエリアに実行予定(青色のアイコン等)が表示されます。
しかし、この機能を使用すると、実行登録をしていない状態(未登録状態)のまま、定義されたカレンダーやスケジュールルールに基づいて「本来いつ実行されるはずか」を事前確認できるようになります。
対応しているJP1のバージョンと前提条件
未登録の実行スケジュールを表示するには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
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JP1/AJS3 – Manager: 10-10(V10R10)以降
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JP1/AJS3 – View: 10-10(V10R10)以降
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DB構成: 標準構成 または 標準構成(ISAMレス構成)
※旧バージョン(V9やV10の10-00以前など)のManagerでは本機能に対応していません。
上位バージョンのViewで見ても「グレーアウト」する理由
「自分のパソコンの View は最新の V12(または V11/V10.5)なのに、[表示]>[未登録の実行スケジュール] がグレーアウトして選択できない」というトラブルがよく発生します。
【原因】
接続先の JP1/AJS3 – Manager のバージョンが 10-10 未満 だからです。
JP1/AJS3 – View がどれだけ新しくても、実際にスケジュールの計算処理を行うのは接続先の Manager です。そのため、依頼先の Manager が 10-10 未満の場合は機能が利用できず、メニュー自体がグレーアウト(選択不可) になってしまいます。
確認・設定手順(対応バージョンの場合)
Manager・View ともに 10-10 以降の環境であれば、以下の手順で未登録スケジュールを表示できます。
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JP1/AJS3 – View で [マンスリースケジュール] ウィンドウを開く。
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メニューバーの [表示]>[未登録の実行スケジュール] にチェックを入れる。
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スケジュールエリアに、未登録状態の予定(枠線のみのアイコンなど)が表示される。
運用時の注意点
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シミュレーション(ジョブ順序)は考慮されない
この表示は「スケジュール定義(実行日・時間・カレンダー)」のみを計算して表示する簡易的なものです。先行ジョブの終了待ちや排他制御などの複雑な実行順序関係(シミュレーション)までは考慮されません。
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参照権限が必要
対象のジョブネットだけでなく、関連する参照カレンダーや排他ジョブネットに対する参照権限(
JP1_AJS_AdminやJP1_AJS_Guestなど)が必要です。
「View のメニューが押せない!」となった場合は、接続先 Manager のバージョンが 10-10 以降になっているかをまず確認してみましょう。

