メールが迷惑メールに入る。本文は普通、送信量も少ない。律は認証結果ヘッダーを見た。
SPFはpass、DKIMはfail。鍵を更新したのにDNSの公開鍵が古いままだった。
瀬名はDNSを修正し、律はテスト送信で `Authentication-Results` を確認した。DMARCも緩めの設定から段階的に強める計画を作った。
「本人ですって証明するの、大変ですね」
瀬名が言うと、律は笑った。
「でも証明しないと、届いても信じてもらえない」
瀬名はその言葉を覚えておこうと思った。いつか、自分の気持ちにも正しい署名が必要になる気がした。
人物紹介
瀬名悠真
- 男性、30代
- サーバ運用・インフラ担当
- 手は動くが、初動で少し焦りやすい
久坂律
- 女性、30代
- 監視、自動化、ログ解析、運用設計に強い
- 冷静で、原因調査の順序を大事にする
用語メモ
メールの送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)において、サーバー側の秘密鍵を更新したもののDNSの公開鍵が古いままだったため「DKIM=fail」エラーが発生していました。DNSレコードを正しい公開鍵へ修正し、テスト送信で正常動作を確認した上で、DMARCを段階的に強化する安全な手順です。 [1, 2]
各用語と今回の状況
SPFとDKIMの状態
- SPF(Pass): メール送信元IPアドレスが正しいことの証明は合格。
実施した対策と今後の計画
- DNSの修正: 古い公開鍵を新しい鍵情報に更新。
- テスト送信と確認:
Authentication-Resultsヘッダーを確認し、SPFとDKIMの双方がpassになることをチェック。
DMARC段階的強化のステップ
- ステップ1(監視):
p=noneに設定し、レポートを受け取って正しくメールが届いているか確認する。
- ステップ2(隔離):
p=quarantineに設定し、認証に失敗したメールを迷惑メールフォルダへ送る。
- ステップ3(拒否):
p=rejectに設定し、偽装メールの受信を完全にブロックする。 [1]
