ファイル転送ミドルウェアの定番「HULFT」に、クラウドネイティブ環境へ対応したコンテナ版(HULFT10)が登場しています。
「コンテナ環境でHULFTがどう動くのか試したい」という方向けに、60日間無料で使える評価版(試用版)の入手方法と、Docker環境を使った実際のデプロイ手順例を分かりやすく解説します!
1. HULFT10 コンテナ試用版の概要と入手方法
HULFT10の評価版は、製品版とまったく同じ機能を60日間無料でテストできます。
📥 入手の手順
- 「myHULFT」へ会員登録
開発元(株式会社セゾンテクノロジー)のサポートポータルサイト「myHULFT」にアクセスし、無料の会員登録を行います。 - 評価版の利用申し込み
ログイン後、メニューの「評価版のお申し込み」から「HULFT10」を選択し、必要事項を入力して申請します。 - プロダクトキーの取得とダウンロード
申請が承認されると、試用期間(60日間)のアクティベーションに必要なプロダクトキーが発行されます。また、コンテナイメージや構築用テンプレートのダウンロードURLが通知されます。
2. HULFT10 コンテナ版の構造を知ろう
従来のサーバーインストール型とは異なり、HULFT10は以下の2つのコンテナに役割が分かれています。評価の際はこの2つをセットで起動します。
- 管理コンテナ(Manager):転送設定(配信管理情報など)の登録や、転送履歴の管理を行います。
- 転送コンテナ(Agent):実際のファイル転送(配信・集信)の処理を行います。
3. 実際のデプロイ手順例(Docker Compose編)
今回は、ローカルのテスト環境や検証用サーバーで最も手軽に試せるDocker Composeを使ったデプロイ手順の例を紹介します。
📋 事前準備
- DockerおよびDocker Composeがインストールされていること。
- myHULFTから入手した「コンテナイメージ(tarファイル)」と「プロダクトキー」が手元にあること。
Step 1:コンテナイメージのロード
ダウンロードしたHULFT10のコンテナイメージを、Docker環境に読み込ませます。
bash
docker load -i hulft10-manager-image.tar
docker load -i hulft10-agent-image.tar
コードは注意してご使用ください。
Step 2:docker-compose.ymlの作成
管理コンテナと転送コンテナを同時に立ち上げる設定ファイルを作成します。任意のディレクトリに
docker-compose.yml という名前で保存してください。yaml
version: '3.8'
services:
# 1. 管理コンテナ
hulft-manager:
image: hulft10-manager:latest
container_name: hulft10-manager
ports:
- "30000:30000" # 管理用ポート
environment:
- HULFT_LICENSE_KEY=YOUR_PRODUCT_KEY_HERE # myHULFTで取得したプロダクトキー
volumes:
- ./manager_data:/var/HULFT/data
# 2. 転送コンテナ
hulft-agent:
image: hulft10-agent:latest
container_name: hulft10-agent
ports:
- "10000:10000" # 転送用(集信)ポート
environment:
- HULFT_MANAGER_URL=http://hulft-manager:30000
volumes:
- ./agent_data:/var/HULFT/data
- ./transfer_files:/tmp/hulft_files # 実際の転送対象ファイルを置く場所
depends_on:
- hulft-manager
コードは注意してご使用ください。
(※
YOUR_PRODUCT_KEY_HERE の部分には、実際に取得した試用版のキーを貼り付けてください)Step 3:コンテナの起動
設定ファイルがあるディレクトリで以下のコマンドを実行し、コンテナをバックグラウンドで起動します。
bash
docker compose up -d
コードは注意してご使用ください。
Step 4:起動確認と初期設定
コンテナが正常に起動したら、ブラウザまたはHULFT10用の管理GUIツールを開きます。
- ブラウザからアクセスする場合:
http://localhost:30000にアクセスします。 - ログイン画面が表示されたら、初期ユーザー情報を入力して管理画面に入ります。
- 管理画面から「配信管理情報」や「集信管理情報」を設定すれば、すぐにファイル転送のテストを始められます!
4. 試用版から本番環境への移行もカンタン
HULFT10の嬉しいポイントは、試用環境をそのまま本番環境に引き継げる点です。
60日間の試用が終わった後、コンテナを作り直す必要はありません。環境変数(
HULFT_LICENSE_KEY)に製品版のライセンスキーを再設定してコンテナを再起動するだけで、設定や履歴を残したまま本番運用へ移行できます。まとめ:まずはmyHULFTから申し込もう!
HULFT10のコンテナ化によって、従来の面倒なインストール作業がなくなり、コマンド数発で安全なファイル転送環境が作れるようになりました。
クラウド(AWSやAzure)への導入を考えている方も、まずはローカルのDocker環境で手軽に動きを試してみてはいかがでしょうか?気になった方はぜひ「myHULFT」から評価版を申し込んでみてください!
