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夜間保守のバディ 第32話 LVM拡張

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AI連載小説

週末のフルバックアップを前に、DB用ボリュームの空きが一割を切った。追加ディスクは接続済みだが、まだOSから利用できない。オンライン拡張は可能でも、デバイス名やファイルシステムを取り違えれば、空きを増やすどころか本番を壊す。

瀬名は端末を共有し、律は変更票を読み上げた。`lsblk` で新規ディスクのシリアルを照合し、`pvs`、`vgs`、`lvs` で既存構成を確認する。バックアップジョブが動いていないこと、直前スナップショットの保存先が別系統であることも確かめた。

「対象、もう一度」

「新規PVはこのデバイス。拡張するLVはDBバックアップ領域。ルートではない」

声に出すと遅くなる。だが、取り返しのつかない操作では、その遅さが安全装置になる。ボリュームグループへ追加し、論理ボリュームを必要量だけ広げ、ファイルシステムに合った拡張コマンドを実行した。

監視と書き込み試験が通ったあとも、二人は十分間待ってI/Oを確認した。瀬名が「一人なら早く終わらせようとしていた」と認めると、律は変更票へ二人分の確認印を並べた。

「怖い作業は、二人で怖がればいいんです。怖くないふりが、一番危ないから」

瀬名は最初に二人で障害対応した夜から何度も教わったことを、ようやく自分の手順として覚えた。


人物紹介
瀬名悠真

  • 男性、30代
  • サーバ運用・インフラ担当
  • 手は動くが、初動で少し焦りやすい

久坂律

  • 女性、30代
  • 監視、自動化、ログ解析、運用設計に強い
  • 冷静で、原因調査の順序を大事にする
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