こんにちは!
今回は、WSL(Windows Subsystem for Linux)上で動かしている OpenClaw を、Windows 10 から Windows 11 のon Hyper-V新環境へ丸ごと引っ越しした際の手順をまとめました。意外とあっさり移行できます。
ちなみに
Hyper-Vの上でWSLを動かす設定は以下のサイトが参考になります。
Hyper-V上のWindows 11 開発環境でWSL2(Ubuntu)を利用するには入れ子仮想化を有効に – beatF5run
Get-VMでHype-Vゲストの正確な名前を確認
↓
該当VMを停止したあと、ホストWindwosの管理者PowerShellで以下のコマンドを打ってエラーがなければ、VMを起動すればWSLが設定できます。
Set-VMProcessor -VMName "VM名" -ExposeVirtualizationExtensions $true
🛠️ 移行対象になるデータ一覧
| パス | 内容 |
~/.openclaw/openclaw.json |
基本設定、Discord / Mattermost 接続、モデル、Gateway設定 |
~/.openclaw/credentials/ |
各種ペアリング・認証情報 |
~/.openclaw/agents/main/ |
会話履歴、セッション、内部状態 |
~/.openclaw/workspace/ |
MEMORY.md, memory/, SOUL.md, USER.md, スキル, 生成物 |
~/.openclaw/state/ |
内部DB、実行タスク情報 |
~/.openclaw/identity/ |
デバイス識別情報 |
(必要に応じて) plugin-skills/ |
導入済みプラグインスキル |
※ ログやキャッシュ(logs/, cache/ 等)はトラブル防止のため移行不要です。
🚀 失敗しない推奨移行手順(/tmp非依存)
STEP 1:引っ越し元の OpenClaw を最新化
新旧環境でバージョン相違による不具合を防ぐため、旧PC(Windows 10)側で更新を行います。
Bash
openclaw update
STEP 2:旧PCの Gateway を停止
データの整合性を保つため、まずサービスを止めます。
Bash
openclaw gateway stop
STEP 3:旧PCのホームディレクトリ内にバックアップを作成
WSL環境では /tmp(一時フォルダ)がメモリ上に配置されていて容量が小さく、会話履歴や生成物が大きいとバックアップ作成時や展開時に容量不足エラー(No space left on device)で失敗することがあります。
そのため、/tmp を使わず、ホーム直下に作業用フォルダを作ってアーカイブを作成します。
Bash
# 作業用フォルダの作成
mkdir -p "$HOME/migration"
# ホーム直下にアーカイブを作成
tar -C "$HOME" -czf "$HOME/migration/openclaw-migration.tar.gz" .openclaw
⚠️ セキュリティ上の注意
アーカイブには API キーや Bot のアクセストークン等が含まれます。外部への誤共有や公開ストレージへのアップロードは絶対に避けてください。
STEP 4:バックアップファイルを新PC(Win11)へ転送
SCP や Windows のエクスプローラー経由(\\wsl$ を利用)などで、あらかじめOpenClaw on WSLをインストールした移行先の新OpenClawのホームディレクトリ内へコピーします。
Bash
# 例:SCPで新PCのホーム直下 ~/migration/ へ送る場合
# ※あらかじめ新PC側でも mkdir -p ~/migration を実行しておくか、転送先を $HOME 直下に指定します
scp "$HOME/migration/openclaw-migration.tar.gz" 新PCユーザー名@新PC_IP:~/openclaw-migration.tar.gz
STEP 5:新PC側で初期ディレクトリを作成して準備
新OpenClawを一度起動・終了し、初期構造を作っておきます。
Bash
openclaw gateway stop
STEP 6:新PCのホームディレクトリ上で展開・パーミッション設定
新OpenClaw側でも /tmp を使わず、ホームディレクトリ直下でアーカイブを展開します。
Bash
# 新PCのホーム直下で展開
tar -C "$HOME" -xzf "$HOME/openclaw-migration.tar.gz"
# ディレクトリのパーミッション調整
chmod 700 "$HOME/.openclaw"
# 転送に使ったアーカイブファイルの削除(不要になった場合)
rm "$HOME/openclaw-migration.tar.gz"
STEP 7:Gateway の起動と動作確認
新OpenClaw側で Gateway を起動し、ステータスを確認します。
Bash
openclaw gateway start
openclaw gateway status
Mattermost や Discord からメッセージを送信し、問題なくレスポンスが返ってくるか確認しましょう!
⚠️ 最重要注意点
新PCでの動作確認が終わるまで、旧PC側の Gateway は絶対に起動しないでください。 2台同時に起動すると、同一 Bot が二重返信を行ってしまいます。
🔍 実施前・実施後に確認すべきチェックリスト
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[ ] ユーザー名の一致: 新旧PCの WSL で同じ Linux ユーザー名を使うとパス設定のトラブルが激減します。
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[ ] バージョン一致: 新PC側の OpenClaw バージョンが旧PCと揃っているか確認。
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[ ] 絶対パスの修正:
openclaw.jsonや各種スキル内で絶対パス(/home/old-user/...等)を指定している場合は、新環境のパスに書き換える。 -
[ ] 外部ツールのインストール: Node.js、カメラ関連ライブラリ、CLI ツールなど、OpenClaw が呼び出していた外部依存パッケージを新 WSL 側にもインストールしておく。
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[ ] 自動起動(systemd)の設定: systemd 等で Gateway を自動起動していた場合、新PC側でサービスの再登録を行う。
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[ ] 旧環境の無効化: 新PCで完全動作が確認できたら、旧PC側のトークンや鍵を削除・失効させ、旧PC上の作業用バックアップファイル(
~/migration)も削除しておく。
📝 まとめ
会話履歴も記憶も失わずに綺麗に引き継げますので、ぜひこの手順でお試しください!

