AIXはIBM Power上で動作するUNIX系OSで、現在も金融・公共・大規模DBなどの基幹システムで使われています。
では、この先AIXの導入は増え続けるのでしょうか。
結論としては、
新規導入が大きく伸び続ける可能性は高くないものの、既存の基幹システムを中心に長く使われ続ける
と考えるのが自然です。
AIX自体は今後も継続される
AIXは現在もIBMによって継続開発されています。
AIX 7.3は継続して保守されており、IBM Powerの新しい世代でも利用できます。
そのため、
AIXは近いうちに終了するOS
という状況ではありません。
むしろ、既存のAIX環境を新しいPowerサーバーへ更改して使い続ける案件は今後も残るでしょう。
新規システムではLinuxが優勢
一方、新しくシステムを構築する場合は、
Linux
クラウド
Docker
Kubernetes
が選ばれるケースが多くなっています。
特に、
- Webシステム
- API
- クラウドサービス
- AI
- コンテナ基盤
といった分野ではLinuxの方が選択肢が多く、導入しやすい状況です。
そのため、AIXの新規導入台数が今後ずっと右肩上がりになるとは考えにくいでしょう。
それでもAIXが残る理由
AIXには、
IBM Powerとの高い統合性
高可用性
長期安定運用
大規模DBとの相性
企業向けサポート
という強みがあります。
金融・公共・製造などでは、
新しい技術へ移行することより、今の基幹システムを安定して止めずに動かすこと
の方が重要な場合があります。
そのような環境では、無理にLinuxへ移行せず、AIXを継続する判断も十分あり得ます。
今後は「新規導入」より「更改」が中心
今後のAIX市場は、
新しくAIX環境を大量に構築する
というより、
既存AIX
↓
新しいPowerサーバーへ更改
↓
そのまま継続利用
という案件が中心になると考えられます。
つまり、
| 分野 | 今後の傾向 |
|---|---|
| AIXの新規導入 | 大幅増加はしにくい |
| 既存AIXの更改 | 今後も続く |
| 金融・公共・基幹DB | 長く残りやすい |
| Web・クラウド | Linux中心 |
| コンテナ・AI | Linux中心 |
という形です。
Oracleなどの基幹DBもAIXを支える
AIXはOracle Databaseなどの大規模DB基盤としても長く使われています。
こうした既存システムは、
OSだけ変更する
という簡単な話ではなく、
アプリ
DB
ミドルウェア
HA構成
運用設計
まで含めて移行する必要があります。
そのため、安定して動いているAIX環境は簡単には置き換えられません。
AIXは「成長市場」より「長寿命市場」
今後のAIXは、
急速に利用者が増えるOS
というより、
限られた重要システムで長期間使われ続けるOS
という位置付けになっていく可能性が高いでしょう。
Linuxと比較すると、
新規開発・クラウド
→ Linux
既存基幹システム・高信頼性
→ AIX
という住み分けがより明確になると考えられます。
まとめ
AIXの導入が今後も増え続けるかというと、そこまでは考えにくいです。
ただし、
既存AIXの更改
基幹システム
大規模DB
高可用性が必要な環境
では、今後も長く利用されるでしょう。
AIXはこれから急成長するOSというより、
市場規模は限定的でも、重要な企業システムで非常に長く残るOS
と考えると分かりやすいです。
