JP1/AJSなどのジョブ管理システムで、ジョブネットを自動運用するために行う「実行登録」。
その際、必ず選択を迫られるのが「計画実行」と「確定実行」です。
「どっちを選べばいいの?」「何が違うの?」と迷ったことはありませんか?
結論から言うと、最大のメカニズムの違いは「登録後のスケジュール変更が反映されるか否か(動的か静的か)」にあります。
今回は、この2つの実行方式の違い、使い分けのポイント、そして確定実行時の注意点(よくあるエラー)について解説します。
1. 計画実行(Plan Execution)とは?
計画実行は、登録後の変更が即座に反映される「動的」な実行方式です。
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特徴: 登録時の定義に基づいて実行されますが、カレンダーやスケジュールルール(実行日など)を変更すると、次回の予定に即座に反映されます。ジョブネットの実行開始時に、システムが「次回の予定」を都度計算して確定させます。
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メリット: 日々の運用の変更(急な休日の追加や実行時間の変更など)に柔軟に対応できます。
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用途: 基本的には日々の定期運用は「計画実行」で行うのが主流です。
2. 確定実行(Fixed/Certain Execution)とは?
確定実行は、指定期間の予定をカチッと固定する「静的」な実行方式です。
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特徴: 指定した期間や世代数(例:1ヶ月分、10世代分など)の実行予定を、登録した時点で固定(確定)します。登録後にカレンダーやスケジュール定義を変更しても、すでに確定した期間の予定は再計算されません。
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メリット: スケジュールが勝手に変わらないため、確実で安全な予定実行が保証されます。
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用途: システムメンテナンスなどで一時的にスケジュールを固定したい場合や、来月の運用スケジュールを絶対に動かしたくない場合に使用します。
3. 主な違いの比較まとめ
2つの違いを表にまとめると以下のようになります。
| 特徴 | 計画実行 | 確定実行 |
| 定義変更の反映 | 即時反映される(動的) | 反映されない(静的・期間内は固定) |
| 予定の管理方法 | 実行開始時に「次回分」の予定を計算 | 登録時に「指定期間分」をまとめて確定 |
| 柔軟性 | ⭕ 高い(いつでも変更可能) | ❌ 低い(確実性を優先) |
💡 使い分けのポイント
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将来の予定を自由に変更・調整したい通常運用 ➡️ 「計画実行」
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特定期間は絶対にスケジュールを変更せず、予定通りに動かしたい時 ➡️ 「確定実行」
4. 確定実行の手順と注意すべき「罠」
確定実行を行う場合、JP1の画面やコマンドから以下の手順を踏みます。
[実行登録]
↓
[確定実行 を選択]
↓
[確定期間(〇月〇日 ~ 〇月〇日など)を入力]
このように、確定実行には必ず「期間」を指定する必要があります。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
⚠️ 注意:未来の期間を長く指定しすぎるとエラーになる!
特に明確な理由がないのに、何ヶ月も先の長い期間(あるいは大量の未来世代数)を指定して確定登録してしまうと、システム内で管理するジョブネットの数が膨大になってしまいます。
その結果、以下のエラーが発生して登録に失敗することがあります。
KAVV513-E 登録可能なジョブネット数が限界値を超えたため、登録できません
そのため、特にスケジュールを固定する理由が決まっていないのであれば、基本的には「計画実行」を選んでおくのが無難です。
5. おまけ:デーモン(サービス)起動時の注意点
JP1のサービス(デーモン)が停止している間に、実行予定時刻を過ぎてしまったジョブネットがある場合、サービス起動時にシステムから以下のような確認(または設定)を求められます。
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すぐに実行する: 予定時間を過ぎてしまった分を、サービス起動直後に追いかけて実行します。
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次回から実行する: 過ぎてしまった分は「計画未実行」などの状態でスキップし、次回に巡ってくる予定時刻から実行を再開します。
メンテナンス等でサービスを止める際は、再起動時にどちらの挙動にすべきかを事前に運用ルールで確認しておきましょう。
まとめ
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計画実行: 変更がすぐ反映される。通常の運用はコレ!
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確定実行: 期間を決めて予定を固定する。使いすぎると容量オーバー(KAVV513-E)を招くので注意。
それぞれの特性を理解して、安全なジョブ運用を行いましょう!
