JP1/AJSで「特定のファイルが作成されたらジョブを実行する」「特定のイベントログが出たら起動する」といった柔軟な運用を実現してくれる「起動条件(Condition)」。
特に、起動条件を複数組み合わせて「条件A と 条件B の両方が揃ったら実行する」といった複雑な設計(AND条件など)にしている場合、運用中に以下のような状況に直面することがあります。

「ジョブネットは『監視中』のまま動かないけれど、一体どの条件がクリアされていて、どの条件のせいで止まっているんだろう?」 「一見しただけでは各Conditionの細かいステータスが分からない……」

今回は、JP1ビューアー(JP1/AJS3 – View)の画面から、隠れている「.condition」の状態を綺麗に展開して確認する2つのアプローチを解説します!
🔍 原因:起動条件の詳細は「+」の中に隠れている
起動条件付きのジョブネットが「監視中」ステータスになっているとき、メインの画面(ジョブマップなど)を見ただけでは、個々の条件(ファイル監視やイベント監視など)が今どういう状態にあるのかまでは見えません。
詳細な達成状況を覗くには、スケジュール画面から「.condition」という隠しオブジェクトの階層を展開する必要があります。そのための具体的な操作手順を2パターンご紹介します。
🛠️ 確認方法1:「デイリースケジュール」画面から確認する(おすすめ)
直近の動きをタイムライン形式で追いやすい「デイリースケジュール」画面を使う方法です。
階層状態表示から展開する手順
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対象のルートジョブネット(または起動条件付きジョブネット)を右クリックし、[デイリースケジュール] ➔ [階層状態] 画面を開きます。
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画面左側のツリー表示(オブジェクト一覧)を確認します。
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対象ジョブネットの配下に
.conditionという名前のオブジェクトが表示されているので、その左側にある 「+」マークをクリックして展開 します。
これで、設定されている複数の起動条件(Condition1、Condition2など)がズラリと現れ、それぞれの「正常終了(条件達成)」「監視中(未達成)」といったステータスを個別に一目で確認できるようになります。
🛠️ 確認方法2:「マンスリースケジュール」画面から確認する
月間の予定をカレンダー形式で俯瞰できる「マンスリースケジュール」画面からでも、同様の確認が可能です。
上下ペインを連動させて展開する手順
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対象のジョブネットを右クリックし、[マンスリースケジュール] 画面を開きます。
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画面下のペイン(カレンダー側)で、現在 「監視中」 となっている該当の実行ブロック(四角いバー)を1回クリックして選択状態にします。
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その状態のまま、画面上のペイン(オブジェクトツリー側)に目を移します。
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ツリー内にある
.conditionの左側の 「+」マークを展開 します。
下ペインで特定の「監視中」の実行回数を選択しておくことで、上ペインのツリー側にもその世代の正確な条件ステータスが連動して表示されます。
💡 運用での活かし方:障害切り分けのスピードアップ
このテクニックを知っておくと、システム連携などでトラブルが起きた際の切り分けが劇的に早くなります。
例えば、「ファイル待ちのジョブネットが全然始まらない!」という問い合わせがあった際、この画面を開いて .condition を展開します。
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ファイル監視A➔ 正常終了(ファイルは無事に届いている) -
イベント監視B➔ 監視中(もう一つのトリガーであるイベント通知が来ていない!)
このように原因がピンポイントで特定できるため、「どのシステムで処理が滞っているか」を迷わず関係部署へエスカレーションできるようになります。
📝 まとめ
JP1の起動条件(Condition)は、一見すると親ジョブネットの「監視中」というステータスに隠れて見えなくなりがちです。
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デイリースケジュール(階層状態)、または マンスリースケジュール を開く
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.conditionの「+」マークを迷わず展開する
これだけで、複数ある条件の進捗状況がガラス張りになります。起動条件を使ったジョブネットを管理・保守されている方は、ぜひこの「+展開」の操作をマスターして、スマートな運用管理に役立ててくださいね!
